パイナップルがニキビに効果があるのか知りたい人も多いのではないでしょうか。パイナップルには美肌効果があり、ニキビを防ぐための栄養素も含まれています。
この記事では、パイナップルのニキビへの効果について解説します。パイナップルに含まれている栄養素や効果的な食べ方についても紹介するので、ぜひ内容を確認してみてください。
パイナップルに含まれる栄養素とニキビへの効果は?
パイナップルに含まれる栄養素は、ビタミンC、ビタミンB1、ブロメライン、食物繊維です。それぞれ詳細を確認していきましょう。
ビタミンC
パイナップルに含まれる栄養素にはビタミンCがあります。酸っぱいと感じる成分の1つです。
ビタミンCは過剰な皮脂分泌を抑えて、ニキビができにくい環境を作ってくれます。ほかにもニキビの原因となる皮脂の炎症を抑えたり、ニキビ跡も防いでくれたりする重要な栄養素です。また、コラーゲン生成を促進することにより、ニキビによってダメージを受けた肌のキメを細かくするサポートもしています。
ビタミンCの推奨摂取量は、成人では1日に100mgです。パイナップルには100gあたり35mgのビタミンCが含まれているため、1日の推奨摂取量の約3割を補えるでしょう。
ビタミンB1
パイナップルの中にあるビタミンは、ビタミンC以外にもビタミンB1があります。ビタミンB1 は、8種類あるビタミンB群のなかの1つであり、水溶性ビタミンです。
ビタミンB1は、糖質の代謝を助けてエネルギー産生をおこない、糖質が代謝されることによって過剰な皮脂分泌を防いでいます。皮脂分泌が抑制されることで、ニキビの発生も抑えられます。
皮膚トラブルが起こりやすい時には、ビタミンB群の補給をすると良いでしょう。
水溶性ビタミンは体内に蓄積されにくいため、毎日の摂取が必要です。余分なビタミンは尿中に排泄されてしまうため、糖質に注意しながら積極的に摂取しましょう。
ブロメライン
ビタミンのほかにブロメラインも含まれています。ブロメラインは芯に最も多いといわれている栄養素です。
ブロメラインは、タンパク質分解酵素の一種です。消化を助ける働きや、炎症を軽減する効果があるとされています。 ニキビは炎症を伴うことが多いため、この作用が症状の軽減に役立つ可能性があるでしょう。
パイナップルを食べ過ぎると、舌がピリピリする感覚を覚えることがあります。これはブロメラインの作用によるものなので、摂取量を調整してみてください。
食物繊維
パイナップルには食物繊維も含まれています。食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けられますが、パイナップルは不溶性食物繊維が多い果物です。
食物繊維は腸内環境を整える効果があり、便秘解消にも役立ちます。パイナップルには不溶性食物繊維が豊富であり、 便通を改善することで、肌の調子も整うことが期待できます。体内の有害物質や老廃物を排出する作用もあり、間接的にニキビの予防にもなるでしょう。
ただし、パイナップルを食べすぎると食物繊維の摂りすぎで、下痢や腹痛の原因となる場合があります。適量を守って摂取することが大切です。
パイナップルには美容効果がある?
パイナップルを食べて期待できる効果としては、美肌効果や水分保持、抗酸化作用があります。3つの効果が作用しあい、ニキビができづらい肌になることも考えられます。それぞれ詳細を確認していきましょう。
美肌効果がある
パイナップルには美肌効果があります。ニキビに効果のある栄養素だけでなく、美肌に関係するカリウムやマンガンも存在するからです。
パイナップルには、カリウムやマンガンも含まれています。カリウムは体内の余分な水分を排出し、血行を促進することで肌への栄養供給を助けるでしょう。マンガンは肌の老化を防いだりコラーゲン生成を促進したりする働きがあります。これらのデトックス効果から、肌の状態が良くなる可能性が高いです。
カリウムは腎臓で調節され尿中に排泄されます。腎機能が悪化している人は、食べすぎに注意してください。
水分保持の効果がある
パイナップルには水分が豊富に含まれているだけでなく、肌に潤いを与える力も持っています。パイナップルの果実エキスは、セラミドの生成をサポートしています。
セラミドとは、肌のバリア機能やうるおいを保つ重要な役割を持ったものです。パイナップルを食べることで、肌の水分量が増加し、バリア機能が回復する効果が期待されます。また、セラミドは水分を強力に保持するため、保湿成分としても非常に効果的です。
セラミドは年齢とともに減少していきます。外側からだけでなく、内側からも食べ物などでセラミドを補充していきましょう。
抗酸化作用がある
パイナップルには抗酸化作用があります。その作用をもたらす代表的な成分は、ビタミンCとβカロテンです。
ビタミンCによる抗酸化作用は、肌トラブルを防ぐ効果があります。また、βカロテンはビタミンAに変わることで抗酸化作用を発揮します。若々しい肌の手助けとなったり、動脈硬化の予防になったりするでしょう。
抗酸化作用を得るには、生のパイナップルを食べましょう。1日に100~200gを継続的に摂取することで、より良い効果が期待できます。
パイナップルの効果的な食べ方
パイナップルの効果的な食べ方は、そのまま食べるほかに、冷凍パイナップルとして食べる方法、サッと加熱して食べる方法があります。それぞれ詳細を確認していきましょう。
そのまま食べる
パイナップルの効果的な食べ方は、皮を剥いてそのまま食べることです。加熱すると、パイナップルに含まれるビタミンCやブロメラインなどが作用しなくなります。
生のパイナップルを摂取することで、ビタミンCを効率的に摂取できるでしょう。食前に少量食べることもおすすめです。消化を助ける効果が期待でき、腸内環境が整うことで肌の状態が改善される可能性があります。
パイナップルには芯まで栄養が豊富です。芯が硬くて食べられない場合はスムージーにすると無駄なく摂取することができるでしょう。
冷凍パイナップルとして食べる
そのまま食べる方法以外には、冷凍パイナップルとして食べてみてください。冷凍パイナップルは生のパイナップルと比べて、栄養価が高いという研究もあるほどです。
冷凍したパイナップルは、そのままアイスとして食べるのも良いですし、半解凍にしてシャーベットにするのもおすすめです。レンジで解凍すると、栄養価が損なわれる可能性があるので注意してください。
パイナップルは収穫してすぐが食べごろなので、早めに食べきるようにしましょう。食べきれない分は冷凍して、違った食感を楽しんでみてください。
サッと加熱して食べる
パイナップルを料理に使う際は、ブロメラインが加熱で失われやすい点に気をつけましょう。焼いたり煮込んだりすると、ブロメラインの作用を失ってしまいます。
例えば、酢豚にパイナップルを加える場合は、仕上げの直前にサッと混ぜ合わせる程度にとどめると良いです。また、ステーキやソテーにトッピングする際も、肉を焼いた後の余熱で軽く温める程度にして、ブロメラインの効果を活かしましょう。
加熱することを前提とした場合は、また違った料理が楽しめます。パイナップルケーキや硬い部分をジャムなどにアレンジするのも良いでしょう。
まとめ
この記事では、パイナップルがニキビに効果があるかについて解説しました。ニキビに効果のある栄養素はは以下の通りです。
- ビタミンC
- ビタミンB1
- ブロメライン
- 食物繊維
これらに加えて、他の栄養素も美肌効果を発揮しています。日々のスキンケアに加えて、パイナップルを食べてニキビのない肌を目指しましょう。
パイナップルにはニキビケアに役立つ成分がたくさん含まれていることが分かりましたが、そんなパイナップルを実際に食べて、さらに楽しめるスポットが沖縄にあります。それが名護パイナップルパークです。
ナゴパイナップルパークでは、パイナップル農園の見学や、新鮮なパイナップルを使ったスイーツやドリンクを味わうことができます。また、パイナップルを焼いて作ったパイン炭が入っている石鹸やフェイシャルソープも販売されています。
美容にも嬉しいアイテムが揃っているので、肌のケアに関心がある方はぜひ訪れてみてください。パイナップルの美味しさだけではなく、多彩な魅力を存分に楽しみましょう