昔から「朝の果物は金」ということわざがあります。
これは、一日のはじまりに栄養価の高い果物を食べると健康にいいという理由から。
パイナップルも例外ではありません。
この記事では、朝パイナップルを食べるのが健康にいい理由と効果的な食べ方、おすすめレシピをご紹介します。
朝パイナップルがいい理由とパイナップルの健康効果
水分を多く含みジューシーなパイナップルは、朝の渇きを癒すのにおすすめの果物です。
また、甘味と酸味のバランスがいいため、爽快でスッキリとした朝を迎えるのに一役買ってくれるでしょう。
ここでは、朝パイナップルを食べるのがいい理由とパイナップルのもつ健康効果について解説します。
お腹の調子を整える
パイナップルは食物繊維が豊富で、お腹の調子を整えるのに効果的です。
とりわけ、不溶性食物繊維を多く含んでいるため、便のかさを増やしたり腸の蠕動運動を高め便の排出を促進したりといった、便秘予防に効果が期待できます。
また、パイナップルに含まれる食物繊維は善玉菌の大好物。
善玉菌のエサになることで腸内の善玉菌を増やし、腸内環境の改善にも役立ちます。
定期的に朝パイナップルを摂取し、お腹の健康を維持しましょう。
むくみを改善する
パイナップルはむくみを改善したいときにも効果を発揮します。
その理由は、パイナップルに含まれる豊富なカリウムにあります。
カリウムは、体内でナトリウムと拮抗し、体液を一定に保つ働きのあるミネラルです。
本来、ナトリウムとカリウムがバランスよく存在すればむくみは発生しません。
ところが、味の濃いものを食べるなどし体内のナトリウムが過剰に増えると、体液を薄めるため体は多くの水分を溜め込みます。
これがむくみです。
カリウムはナトリウムの排出を促すことで、余分な水分の排出をサポートし、むくみの改善に貢献します。
前夜の飲み過ぎや食べ過ぎでむくみが気になる場合は、カリウム豊富なパイナップルを積極的に摂取しましょう。
エネルギー代謝を高める
パイナップルに含まれるビタミンB群は、エネルギー代謝を高めるのに有用です。
なかでも、ビタミンB1は糖質、ナイアシンは脂質、ビタミンB6はタンパク質の代謝に関与し、体が栄養素をエネルギーとして利用するのを助けます。
そのためビタミンB群が不足していると、体はエネルギーをうまく作ることができず、肩こりや疲労、うつなどさまざまな不調を招いてしまうのです。
朝から動ける体を手に入れるためには、ビタミンBの存在は不可欠。
朝食にビタミンB群が豊富なパイナップルを取り入れ、元気に一日をスタートさせましょう。
消化吸収を促進する
パイナップルには、消化吸収を促進するブロメラインも多く含まれます。
ブロメラインはおもにタンパク質を分解し、適切な形で体内に吸収されるのを助ける酵素です。
胃もたれや消化不良を改善する効果が期待できるため、肉や魚などを食べる際、一緒に摂取するといいでしょう。
朝食の付け合わせやデザートに、パイナップルを取り入れてみてください。
食欲不振を改善する
パイナップルのもつ酸っぱさは、クエン酸やリンゴ酸などの酸が含まれることに由来します。
これらの有機酸は、胃酸の分泌を促進するため、食欲不振の改善に効果的です。
朝なんとなく食欲が湧かないなと悩んでいるときは、朝食にパイナップルを意識して摂取してみてください。
朝パイナップルはどうやって食べればいい?効果的な食べ方
朝パイナップルを食べるなら、どうやって食べるのがいいのでしょうか?
パイナップルの効果的な食べ方をご紹介します。
一日の活力を高めたいなら朝食に
活力を高め元気に一日のスタートを切りたいなら、パイナップルを朝食として食べるのがおすすめです。
パイナップルには、果糖やブドウ糖をはじめとした糖質が豊富に含まれ、体のエネルギー源として役立ちます。
とくにブドウ糖は全身の細胞で利用できるため、エネルギーの枯渇した朝にもっとも適した栄養素といえるでしょう。
ビタミンやミネラルも一緒に摂取できるパイナップルは、朝食の主役として最適です。
ダイエットを意識するなら朝食前に
ダイエットを意識しているなら、パイナップルは朝食前に食べるのがおすすめです。
なぜなら、パイナップルには食物繊維が豊富に含まれており、食後の血糖値の上昇を緩やかにする働きがあるからです。
ポイントは食事の前に摂取し、糖質や脂質の吸収を抑えること。
水分量も多いため、食べ過ぎ防止にも効果的です。
朝パイナップルを食べるときに注意すること4つ
朝パイナップルを食べるときに注意するべきことを4つご紹介します。
ポイントを押さえて、上手にパイナップルを楽しんでください。
食べ過ぎない
朝パイナップルを食べる上で、一番に気をつけたいのが食べ過ぎないということです。
パイナップルに多く含まれる果糖はブドウ糖と同じ糖質ですが、全身でエネルギーとして利用できるブドウ糖とは異なり、肝臓でしか代謝されないという特徴があります。
そのため、過剰に摂取すると肝臓で中性脂肪として蓄えられやすく、脂肪肝を招く引き金となってしまいます。
パイナップルを含めた果物を食べるときは、1日200gまでを意識し、食べ過ぎないように注意しましょう。
加工品を避ける
朝パイナップルを食べる際は、加工品を避け生のものを摂取しましょう。
加工されたパイナップルは、製造の過程でビタミンやミネラルが失われたり、酵素が失活したりするなど、本来もつ栄養素を摂取できない可能性があります。
パイナップルのもつ健康効果を最大限得たいなら、加工処理のされていない生のパイナップルを食べるのがおすすめです。
薬との相互作用に注意する
野菜や果物には薬の効き目に影響を与える、相互作用があります。
現在、パイナップルとの相互作用が報告されている薬には「イソニアジド」という抗結核薬がありますが、まだまだ解明されていない部分も多く、そのほかの薬の相互作用については広く知られていません。
薬を常飲している場合は、かかりつけ医に相談し、指示に従ってください。
アレルギーに気をつける
パイナップルを食べる際は、アレルギーにも気をつける必要があります。
一般的なパイナップルアレルギーの症状は、摂取後15分以内にあらわれる口腔内や喉のかゆみです。
多くの場合はそのまま自然におさまりますが、ごくまれに蕁麻疹や呼吸困難、嘔吐など深刻な症状へ発展するケースがあります。
心配な症状が見られた場合は、すぐに病院を受診し適切な治療を受けましょう。
朝パイナップルを楽しもう!簡単おすすめレシピ3選
時間のない朝でも、手軽にパイナップルを楽しめる簡単レシピを3つご紹介します。
パイナップルのジューシーで爽やかな味わいを気軽に堪能してください。
パイナップルスムージー
熟したパイナップルに、水と氷を加えてミキサーにかけるだけのお手軽スムージー。
甘味を足したい場合は、ハチミツやオリゴ糖を混ぜると整腸作用も期待でき、美味しく摂取できます。
食欲のない朝でも口にしやすい一品です。
パイナップルヨーグルト
一口サイズに切ったパイナップルに、プレーンヨーグルトをかけただけでできてしまう一皿。
仕上げにはハチミツやグラノーラなど、好きなものをかけていただきましょう。
トッピングの工夫次第で、満足感の高い朝食になりますよ。
パイナップルサンドイッチ
食パンでパイナップルと生クリームを挟むだけの簡単サンドイッチです。
ポイントは挟んでからラップに包み、食パンとパイナップル、生クリームをよくなじませること。
就寝前に作って冷蔵庫で寝かせておくと、翌朝美味しいパイナップルサンドが食べられます。
まとめ:一日のはじまりにはパイナップルがおすすめ!
朝パイナップルを食べると、便秘やむくみの改善に役立つほか、体の大事なエネルギー源になるなど、健康的な一日のはじまりにぴったりです。
朝食の主役にも脇役にもなれるので、摂取の仕方を工夫しさまざまなアレンジで楽しんでください。
また、沖縄県名護市にあるナゴパイナップルパークには、沖縄県産のパイナップルをドリンクやスイーツで味わえるパイナップルカフェが併設されています。
缶詰とは比較にならない本場の味をぜひ体験してください!