SNSでパイナップルを手でちぎっている場面を見た経験はありませんか?
「手でちぎれるパイナップル」とは言葉の通りナイフや包丁を使わず、簡単に一房ずつ食べられるユニークなパイナップルを指します。
手でちぎれる理由の一つに、通常のパイナップルに比べて果肉が柔らかい特徴が挙げられます。手でちぎって食べられる手軽さからSNSでも人気です。
本記事では、手でちぎれるパイナップルことスナックパインについて徹底解説します。
手でちぎれるパイナップル「スナックパイン」とは?
スナックパインとは、台湾原産のボゴールと呼ばれるパイナップルの一種です。
手でちぎれるスナック感覚のパイナップルを略して「スナックパイン」と命名されました。
一般的なパイナップルよりも小さめで、1つ600〜900g程度の重さしかありません。
果肉が柔らかく芯まで美味しく食べられます。酸味が少なく糖度が高い特徴があります。
スナックパインの産地と旬
スナックパインの原産国は台湾です。日本国内の生産地は沖縄県です。
スナックパインは温暖で湿潤な気候と豊富な日照量を好み、亜熱帯地域で良く育ちます。沖縄本島北部のやんばる地域や石垣島、西表島がスナックパインの栽培に適しています。
スナックパインの旬は3月から7月です。
なかでも4月から6月にかけてが最もおいしい時期とされています。旬の時期に収穫されるスナックパインは甘みと酸味のバランスがよく、ジューシーで風味豊かです。
スナックパインは一般的なパイナップルと比べて生産量が少ないため、旬の時期以外は手に入れるのが難しいとされています。
手でちぎれるほど果肉が柔らかいため、輸送が難しく現地での消費が中心です。
おいしいスナックパインの選び方
おいしいスナックパインの選び方は大きく6つあります。
1.スナックパインの皮の色
スナックパイン全体を見て、鮮やかな黄色や黄金色のパイナップルを選びましょう。全体的に緑色の部分が多いものはまだ熟していないため、甘みがあまりありません。
2.スナックパインの香り
スナックパインは熟すとパイナップル特有の甘い香りが強くなります。香りが豊かで甘さを感じるものを選びましょう。逆に、強すぎる発酵臭がするものは熟しすぎている可能性があります。
3.スナックパインの形と大きさ
スナックパインは形の均整がとれていて、全体的にずっしりと重いものがいいとされています。軽いものは果肉が乾燥しているか、中がスカスカの場合があります。
4.スナックパインの葉の状態
葉が緑で新鮮なものは良品の証拠です。葉がしおれたり茶色になっていたりする場合は、鮮度が落ちている可能性があります。
5.スナックパインを指で押したときの感触
スナックパインを軽く押してみて、少し弾力があるものが理想です。硬すぎると熟していない可能性があり、柔らかすぎると熟しすぎているかもしれません。
6.スナックパインの目(果皮の凹凸)
スナックパインの特長である「パインの目」一つひとつが大きく、間隔が開いているものは食べやすく、甘みが強い確率が高くおいしく食べられます。
これらの6つのポイントを参考に、甘くてジューシーなスナックパインを選んでみてください。
スナックパインの食べ方
スナックパインの食べ方は、通常のパイナップルとは異なります。
スナックパインの葉はギザギザとのこぎり状になっています。ケガをしないためにも、葉の部分は切り落としてしまいましょう。
スナックパインの果実は「目」にあたる部分(皮の凸部分)を指でつまんで引っ張ると、簡単に果肉が外れます。手でちぎった果肉をそのまま口に運んで食べましょう。スナック感覚で、一房ずつ手軽に食べられます。
スナックパインは手でちぎれるため、ピクニックのような包丁の使用が難しい場面でおすすめです。
スナックパインの保存方法
さまざまなスナックパインの保存方法がありますが、鮮度を保ち長くおいしく食べるために以下のポイントを押さえておきましょう。
1.常温保存
スナックパインは短期間であれば常温保存が可能です。
直射日光を避けた風通しの良い涼しい場所で保存してください。常温で保存できる期間は2〜3日が目安です。
注意点は温度が高すぎる場所に置くと熟しすぎて傷んでしまう点です。近年、日本の夏は暑いので気を付けましょう。
2.冷蔵保存
スナックパインを長期間保存したい場合は、冷蔵庫での保存がおすすめです。
カットせずに保存する場合、スナックパインを丸ごとラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保管すれば、1週間ほど新鮮さを保てます。
カットして保存する場合は、ラップでしっかり包むか密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。スナックパインは空気に触れる部分が酸化して風味が落ちるため、可能な限り空気に触れる面積を減らしてください。2〜3日程度おいしく食べられます。
3.冷凍保存
スナックパインは小ぶりとはいえ1つ600~900gはあります。
すぐに食べきれない場合やスムージーやデザートに使いたい場合は、冷凍保存も可能です。
冷凍保存する場合は、皮をむき果肉を一口サイズにカットした状態で冷凍用のジッパーバッグや密閉容器に入れます。
冷凍状態で約1か月ほど保存できますが、風味は徐々に落ちるためできるだけ早めに食べるのがおすすめです。
ナゴパイナップルパーク
手でちぎれるパイナップル「スナックパイン」について解説してきました。
沖縄本島北部のやんばる地域にあるナゴパイナップルパークでは、時期によりますがスナックパインの購入が可能です。
スナックパインを堪能するのもいいですが、ナゴパイナップルパークはパイナップルに関する体験や観光を楽しめるテーマパークです。
多種多様な体験を通してパイナップルの知識と栄養を吸収しましょう。
さまざまな種類のパイナップルに出会える!
スナックパインを始めとするパイナップルに数多く出会えるのがナゴパイナップルパークの魅力の一つです。
パイナップルの種類は全部で約2,000種類あります。その中で食べられるパイナップルは106種類です。
ナゴパイナップルパークには約120種類のパイナップルがあります。パーク内を探検して、さまざまなパイナップルを探してみましょう。
パーク内ではフレッシュなパイナップルの購入が可能ですが、オリジナルスイーツやワイン、ジュース等の加工食品もあります。
パイナップルを使用した化粧品や炭もあり、多彩な形のパイナップルに出会える場所です。
スナックパインを食べよう
パイナップルのテーマパークに来たのですから、スナックパインを食べてみましょう。
ナゴパイナップルパークでは春から夏にかけてスナックパインを取り扱っています。
スナックパインは1つ600〜900gとパイナップルの中では小ぶりです。だいたい2〜4人で食べきれるサイズ感なので、ひと家族で1つはあっという間に食べられます。
遊歩道で南国を満喫
ナゴパイナップルパークには南国の植物を集めた植物園があります。
遊歩道は施設2階部分もあり、亜熱帯植物を空中から観察可能です。日常生活の中では観察できない植物が目の前に広がる様は圧巻です。観賞用のパイナップルも多く植栽されており、目からもパイナップルを楽しめます。
フォトジェニックな写真で思い出を残そう
ナゴパイナップルパークにはユニークなフォトジェニックなスポットが数多く存在しています。
パイナップルをテーマにした観光スポットのため、南国らしいカラフルでユニークな景観が施設全体に広がっています。パイナップルカートで園内を周遊するアクティビティや鮮やかな展示が充実しており、写真好きにはもってこいの場所です。
カラフルなパイナップルのモニュメントやシーサーの前で写真を撮れば、独特で楽しい雰囲気を写真に収められます。
パイナップルを使用したスイーツやジュースは見た目もかわいらしいため、素敵な写真を撮れます。シーサーパイナップルを手に持って撮る写真も人気です。
緑豊かな園内はパイナップル以外にも美しい南国の植物が広がっており、撮影できる場所が数多くあります。
まとめ
手でちぎれるパイナップルことスナックパインについて解説しました。
スナックパインは手でちぎれるユニークさと濃厚な甘さで、観光客にも地元の人々にも愛されているパイナップルです。手軽で食べやすく栄養価も高いので、お土産や家庭用フルーツとしても人気があります。
ナゴパイナップルパークでは春から夏の時期にかけてスナックパインを販売しています。
沖縄を訪れた際は、ぜひスナック感覚で食べられるスナックパインを味わってくださいね。